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昭和20(1945)年。日本は本土空襲、原爆投下から敗戦、復興へと大きな転機を迎えた。その混乱の中でも、人々は生きた。わずかな安らぎの時間を慈しむように、人との触れ合いを喜ぶように、そして、明日は、今日よりよくなると信じて。
大正12年に創刊され、戦中、戦後も発行された唯一のグラフ誌「アサヒグラフ」。用紙不足などから多くの雑誌が休刊する中、「アサヒグラフ」は軍の検閲を受けつつも、生活者の視点というスタンスを変えずに伝え続けた。
大戦末期から敗戦、復興という激動のこの年に、どのような社会で人々が生活したかを知ることができる貴重な記録だ。
※週刊朝日 2015年6月19日号