動物写真家の岩合光昭さんの世界の猫を訪ねる旅をお送りする。今回は、フランス・ボニューの猫。
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まるでヒトのように、2本足で立つ猫。鋭い眼光で見つめる先には──。
1年のうち300日ほど晴天に恵まれるという、南仏のプロヴァンス地方。丘の上に石造りの家並みが連なるボニュー村は、自然豊かな風景が広がる、フランスでも指折りの美しい田舎として知られる。
オスの黒猫リルーは、斜面の下にいる猫を見つめている。猫らしからぬ伸びた背筋は、思わず人が中に入っているのではないかと疑ってしまうほど。探究心は猫背をもにゃおすのか……。
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※週刊朝日 2015年5月22日号