動物写真家の岩合光昭さんの世界のを訪ねる旅をお送りする。今回は、フランス・ボニューの猫。

*  *  *

 まるでヒトのように、2本足で立つ猫。鋭い眼光で見つめる先には──。

 1年のうち300日ほど晴天に恵まれるという、南仏のプロヴァンス地方。丘の上に石造りの家並みが連なるボニュー村は、自然豊かな風景が広がる、フランスでも指折りの美しい田舎として知られる。

 オスの黒猫リルーは、斜面の下にいる猫を見つめている。猫らしからぬ伸びた背筋は、思わず人が中に入っているのではないかと疑ってしまうほど。探究心は猫背をもにゃおすのか……。

【関連リンク】
デジタル岩合 http://www.digitaliwago.com/

週刊朝日  2015年5月22日号

▼▼▼AERA最新号はこちら▼▼▼