イケメンであり、実力派俳優である小栗旬さん。作家・林真理子さんとの対談でこれからの俳優像を語った。
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林:それにしても、このあいだまで織田信長役(「信長協奏曲」)で主役をやってらしたと思ったら、また「ウロボロス~この愛こそ、正義。」が始まって。大活躍ですね。
小栗:去年から今年にかけては、たまたまドラマが続きましたね。
林:お芝居が続くときもあるんですか。
小栗:自分はやりたいんですけど、なかなか続けてはできないですね。でもこれが終わったら、一度ドラマから離れようかなと思ってますけどね。舞台や、大作じゃない映画をやりたいですね。
林:私、昔、小栗さんが「いま旬の男の小栗旬です」って記者会見のときに言ったの覚えてますよ(笑)。すごいですね、旬が途切れないというのは。
小栗:アハハハ、言ってましたね。
林:小栗さんって、名前が出始めたと思ったら突然売れっ子になったというイメージがあるんですが。
小栗:そうなんですかね。自分のなかではけっこう長かったんですけど。
林:私は「花より男子」が小栗さんの名前を知った最初だったような気がするんですけど、子役としても活躍してらしたんですね。
小栗:児童劇団に入ったのが11歳のころなんで、もう20年ぐらいたちます。
林:児童劇団には自分の意思で入ったんですか。お父さまにすすめられてとかではなく?
小栗:はい。父親には反対されました。「絶対続かないからやめろ」って。けっこうお金がかかるんで、「こんなに金かけても出られないんだからやめとけ」って言われたんですけど、「何年かだけやらせてほしい」と言って。
※週刊朝日 2015年2月13日号より抜粋