歌手のASKA(56)との赤裸々な性生活まで法廷で暴露し、一貫して無罪を主張し続けた栩内(とちない)香澄美被告(37)。だが、東京地裁は1月13日、覚醒剤取締法違反の罪で懲役2年、執行猶予3年の判決を下した。

 控訴期限は今月下旬だが、栩内被告は今後どうするのか。逮捕前まで勤めていた会社の関係者が言う。

「ASKAと出会ったと言われたパーティーについて法廷で語らなかったため、上層部からは評価されています。今後は、関西にある関係先で彼女の面倒を見ていくという話も出ています」

 一方、有罪判決後も薬物更生施設で治療を続けていたASKAは、年末に妻(59)と子供らが住む自宅に戻り、家族そろってお正月を過ごしたという。

「最近は自宅に高級車が出入りしたり、剣道三段のASKAのためなのか、竹刀や剣道の防具のようなものが運び込まれたりしています。さらに、1月上旬には、奥さんが運転する車にサングラスをかけたASKAが乗っていました。釈放時に比べ、少し太ったように見えましたね」(近隣の住民)

 自宅の玄関には松飾りが飾られていたという。

 現在、薬物依存の症状は落ち着いているというASKAの近況を知人が語る。

「お正月は自宅にいないことが多かっただけに、家族と過ごしてリラックスしたようです。ただ、迷惑をかけた栩内被告が有罪判決となったため、心苦しく思っているようです。簡単な話ではないが、もし許されるようなら、芸能界に復帰したいという思いもあるようです」

 復帰に向けて順風なのかと思いきや、悩みの種は尽きそうにない。

 ASKAに覚醒剤などを譲り渡したとして麻薬取締法などの罪に問われた暴力団幹部の公判が同14日に開かれ、弁護側がASKAの証人申請を求めたのだ。検察側も申請を検討しているため、3月6日の公判への出廷は濃厚だという。

 半年ぶりの法廷で、今度は証人として何を語るのか。いばらの道は続いていく。

(本誌取材班=上田耕司、小泉耕平、福田雄一、古田真梨子、牧野めぐみ/今西憲之)

週刊朝日 2015年1月30日号

暮らしとモノ班 for promotion
【フジロック独占中継も話題】Amazonプライム会員向け動画配信サービス「Prime Video」はどれくらい配信作品が充実している?最新ランキングでチェックしてみよう