ベテラン演歌歌手、小林幸子(61)の勢いが止まらない。2014年はデビュー50周年だったが、「初めての経験がたくさんあった」(小林)と活動の幅を精力的に広げている。
長らく芸能界で生きてきた小林は12年、個人事務所社長との“お家騒動”でバッシングされ、事実上の休業状態へ。その後しばらくして、ネット媒体などで新機軸に挑戦し、若者から人気を集めるようになった。
14年8月17日、東京都江東区有明での同人誌即売会「コミックマーケット86」に初参加すると、ボーカロイド曲をカバーした小林のCDを求める約3千人が長い列をなした。
「コスプレをした方々が私のことを『ラスボス』と呼んで応援してくださるんです。若い方に面白がっていただくのは、新鮮で楽しいですね」(同)
ちなみに「ラスボス」とはゲームの最終盤で登場するボスのこと。豪華な衣装で有名な小林を13年、ネット配信メディア「ニコニコ動画」の視聴者がそう呼んで親しむようになった。
11月17日には日本武道館で初の単独公演を実現。会場の様子はニコニコ生放送で中継されたほか、360度対応のライブ映像としても初めて世界に配信。今後は海外進出も噂されている。
「まだ準備中で詳細はお伝えできませんが、年末年始は旅行しようかと。行き先? アブダビです」(同)
灼熱の国の舞台で、その姿を見られる日は近いのか。
(本誌取材班)
※週刊朝日 2015年1月2-9日号