結婚、交際した高齢男性が相次いで不審死を遂げた関西の「後妻業」事件。
夫を青酸化合物で「毒殺」した容疑で逮捕、起訴された、筧(かけひ)千佐子被告(68)がついに容疑を認め、“落ちた”。
逮捕当初から、千佐子被告は、容疑を否認しながらも、しゃべりまくっていたという。食事にちゃんぽんが出されると、こう喜ぶ。
「うちは九州生まれ、ちゃんぽんは大好き」
3度の再婚経験談をこう披露する。
「再婚で男が妻に求めるのは、料理と洗濯、そしてセックスなんよ」
聞かれなくとも、よくしゃべっていたそうだ。
「取り調べが長くなり、疲れていないか、と聞くと、『平気や。何時まででもやってくれ』と笑っていました」(捜査関係者)
だが、勾留期限が近くなると、京都府警は一気に勝負に出た。
処分したプランターから発見された青酸化合物の付着した袋が物証となり、千佐子被告は追い詰められた。
「『夫が亡くなったのは私が渡した薬の服用後』と認めました。ただ、青酸化合物を使用したかどうかには言及しない認め方でした。矛盾点をつかれて、最後は苦しくなっていた」(同)
裁判員裁判対象の事件なので、千佐子被告の取り調べはすべて、録音・録画されている。
「録音・録画を見れば、千佐子被告が自供していることがわかってもらえるはずだ」(同)
(本誌取材班)
※週刊朝日 2015年1月2‐9日号