週刊朝日で好評連載中の「美意識ある生活」。生活品評論家の東海左由留(とうかい・さゆる)さんが厳選したひと品を紹介している。東海さんは日本とヨーロッパで「生活をより豊かに」をテーマに様々なアイテムやサービス、ライフスタイルを取材。自腹で購入し、時間をかけて使用感を検証している。
今回は、KLIPPANのスロー・ブランケットを紹介する。
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■なぜウールは、ものによって暖かさが違うのか
暖気は部屋の上にたまる。だから、しっかり暖房しても足元が冷えてしまうのだ。そんな足元の冷えを解消してくれるのがウールのスロー(ひざ掛け)。わが家ではスウェーデンのクリッパンのものを15年以上、愛用中。原稿を書くとき、居間のソファで、このスローにくるまっていると冷え知らず。ベッドの足元の冷たさが気になるときは布団の上にかけておく。ふんわり軽いのに暖かいのは、ウールの繊維の間にたっぷり空気を含んでいるから。
ウールのひざ掛け、使い比べるとわかるのだが、メーカーによって暖かさにかなり差がある。何が違うのかを調べると、原材料の羊毛、その後の羊毛の脱脂の程度、糸の紡ぎ方や織りと、各工程でのノウハウの積み重ねが最終的に大きな違いを生む。
愛用中のスローは、ドイツ在住中にフィンランド人の友人からプレゼントされたもの。寒さが厳しい北欧では、スローが必需品なのだとか。
<今日の逸品>
KLIPPAN(クリッパン)スロー・ブランケット 1万5000円(税別)
問い合わせ先:エコンフォート
■本商品は朝日新聞社の通信販売「朝日新聞SHOP」(http://shop.asahi.com)でもご注文いただけます。
フリーダイヤル 0120-013-193(年末年始をのぞく毎日9:00~19:00)
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※週刊朝日 2014年12月12日号