AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年2月20日号では、養護教諭の鈴木さつきさん、グラウンド代表取締役の鈴木宏治さん夫婦について取り上げました。
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夫44歳、妻29歳で結婚。夫婦ふたり暮らし。
【出会いは?】友人の紹介で出会い、妻が夫にひとめぼれ。夫は39歳で結婚した相手と離婚したばかりで、16歳下の妻にアタックされても「そんなこと、あるのか?」とピンときていなかった。
【結婚までの道のりは?】妻がその日のうちに食事の約束を取り付け、その後も2週間に1度のペースでなかば無理矢理デートを重ね、出会って4カ月で交際がスタート。10カ月後の2022年7月に結婚。
【家事や家計の分担は?】家事は二人ともに休みの日にやるのがルール。普段は食事は妻が、掃除や洗濯は各自がそれぞれ分担している。財布は別々。
妻 鈴木さつき[29]養護教諭
すずき・さつき◆1993年、大阪府生まれ。関西女子短期大学卒業後、小学校での養護教諭を経て、現在は公立中学校で保健の先生として勤務している
友人の紹介で初めて会った瞬間に「この人がいい!」って思いました。16歳差も気にならず、LINEを送ったり、ごはんに誘ったり、猛アプローチをしました。不動産業界で働いていることは知らなかったし、私の職種と全然違うので、彼の仕事についてはいまもよくはわかっていません。
私は子どもが好きで子どもに関わる仕事をしたいと養護教諭になりました。いまは中学校の保健室の先生です。独身のときは自分のために働いていたけれど、いまはもし彼になにかあったら自分が養えるくらいになろう、彼のために働けたらな、と思うようになりました。仕事中に結婚指輪を見るとがんばれる気がしています。
ただ、一緒にいる時間が取れないのが悩み。休みの日も合わないし、家にいるときは一緒にいてほしいのに、彼はすぐにパソコンの前に行って仕事をしようとする。部屋にひきこもられると寂しいんです。この取材のあと話し合って、彼の部屋に私用の机も置いてもらうことになりました。