PERは1株あたりの純利益の何倍の価格で売買されているのかを示す。PERが低いほど、株価は割安と判断される。

 PBRは株価が1株あたりの純資産の何倍の価格で売買されているのかを表す。PBRが低いほど株価は割安と判断される。

 一覧表のPERとPBRの項目をみると、総合商社では、三井物産(PER7.8倍、PBR0.78倍)、住友商事(PER6.9倍、PBR0.72倍)、伊藤忠商事(PER7倍、PBR1.03倍)といずれも低い。

「値動きの激しい新興市場に上場する銘柄や、時価総額の少ない会社は業績が安定しないので、東証1部に上場する銘柄を選んでおきましょう」(深野氏)

 東証1部全銘柄の平均値は、7月1日の終値でPERが15.74倍、PBRは1.29倍。これと比較して、低い数値の銘柄は、お得と判断していいという。

 これらを参考に投資をする際も、ボーナスのすべてをつぎ込むのではなく、分散投資を心がけてほしい。くれぐれも自己責任で。

20万円以内で買える高配当株トップ20(7月1日終値、SBI証券・藤本誠之氏作成)

会社名/株価/単位/配当利回り/PER/PBR
1 三井物産/1642/100/3.9/7.8/0.77
2 ユニーグループ・ホールディングス/635/100/3.78/12.4/0.5
3 住友商事/1385/100/3.61/6.9/0.72
4 積水ハウス/1405/100/3.56/10.8/1.04
5 オートバックスセブン/1701/100/3.53/16.6/1.06
6 伊藤忠商事/1313/100/3.5/6.9/1.02
7 NTTドコモ/1755/100/3.42/16/1.36
8 日産自動車/972/100/3.4/10.8/1.01
9 第一三共/1885/100/3.18/17.1/1.36
10 ダイハツ工業/1779/100/3.15/9.3/1.38
11 昭和シェル石油/1147/100/3.14/11.7/1.44
12 コーエーテクモホールディングス/1375/100/2.98/17.6/1.39
13 JXホールディングス/549/100/2.91/12.5/0.64
14 ニプロ/916/100/2.89/23.4/1.25
15 宇部興産/178/1000/2.81/14/0.78
16 リコー/1218/100/2.79/11.3/0.88
17 双日/180/100/2.78/6.8/0.49
18 DCMホールディングス/727/100/2.75/9.9/0.67
19 日立工機/880/100/2.73/29.3/0.98
20 住友ゴム工業/1471/100/2.72/8.2/1.17

週刊朝日  2014年7月18日号より抜粋

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