早朝のスタジオに、予定より30分早く現れた鈴木亮平。身長186センチから見下ろす爽やかな笑みと、肉体とのギャップ……。
「去年の夏、映画の撮影をしていた時が一番体が大きかったです。どのスーツもムチムチで、カフェで『プロレスラーの人ですよね』と声をかけられて。朝ドラの村岡は印刷屋で、格闘家じゃないので、そこから10キロ痩せました。最近、自分の本来の体形がわからないんですよ」
肉体派、なのに東京外国語大卒で英検1級。中国語も勉強中だ。高校時代は全国高校生ドイツ語スピーチコンテストで最優秀賞を受賞したこともある。
「ドイツ語は、ネーティブの先生が吹き込んだテープを完コピ、身ぶり手ぶり大げさにやったら優勝した。耳がいいんです」
オーディションで掴んだ村岡役は、結婚していながら主人公と恋に落ちるので、「鈴木君なら(視聴者に)嫌われないだろうと判断した」と聞いた。その放送中、金髪の極悪人を演じた映画も公開される。「俳優として常にイメージを裏切っていきたいなって気持ちはあります。村岡役で自分の素に近い、草食系の男の人をやったので……。そう、僕は意外と男っぽくないというか、インドアなんですよ」
訝(いぶか)しむ記者に、まぶしい笑顔でそう言い切るのだった。
今週の週刊朝日本誌で、鈴木亮平さんが芸術的な肉体美を披露している。
※週刊朝日 2014年7月18日号