○造精機能障害……精子をつくる「精巣」の機能に問題がある。精子の数が少ない(または無い)、運動率が低い、健康な精子が少ない。
○精路通過障害……精子はつくられているが、通り道の「精管」などに問題がある。射精した精液に精子が少ない、あるいは含まれない。
○性機能障害……ED(勃起不全)や射精障害のため、精液を射精できない。
男性不妊症でもっとも多いのは造精機能障害で、約7割を占める。このうち約8割は、原因がはっきりしないものだ。恵比寿つじクリニックの辻祐治医師(男性不妊治療外科)はこう説明する。
「性機能障害を除けば、自覚症状はほとんどありません。射精できるから大丈夫と考えがち。精液に健康な精子が十分含まれているかを知るために、一度は検査を受けてください」
とはいえ、股間の話は男の沽券(こけん)に関わる大問題。初めの一歩が踏み出せない人は多いだろう。そこで、本誌記者B(39歳独身)に、体験してもらった。