ベテラン芸能記者たちが2013年を振り返る座談会で、ヒットドラマ「あまちゃん」の能年玲奈と逆に最低視聴率で話題になったドラマ「夫のカノジョ」の川口春奈についてこう評した。

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D(芸能リポーター):今年はドラマの当たり年でした。「半沢直樹」(TBS系)や「あまちゃん」(NHK)が歴史的なヒットを記録する一方、川口春奈主演の「夫のカノジョ」(TBS系)が全話平均視聴率3.87%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と、今世紀民放連ドラ最低視聴率となってしまいました。

A(夕刊紙記者):能年玲奈の次回作はヤンキー映画「ホットロード」ですが、これは「あまちゃん」出演前に決まっていたキャスティング。本当の意味での「次回作」をどうするかは、事務所の幹部たちが定期的に集まって「能年会議」を開いて、熟議を重ねているらしいです。

D:事務所は「あまちゃん」の色を消したくて仕方ないようですね。問題は能年がフリートークはおろか、定型の記者会見でも、ロクに話せないこと。さすがに取材する記者もあきれ始めた。彼女はコミュニケーション能力を上げるのが先決です。

C(スポーツ紙記者):川口春奈は完全な被害者でしょう。そもそも、あのドラマ枠は「ホリプロ枠」だった。でも今クールは裏番組に米倉涼子の「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)という超人気ドラマがあり、ホリプロもTBSも頭を抱えていた。そこに川口の事務所が、「主役」に売り込んできたため、渡りに船とばかりに川口の主演が決まった。そんな状況で、18歳の川口が主役を張るのは酷でした。

B(女性週刊誌記者):いくら川口は悪くないといっても、この視聴率じゃあ、スポンサーは怒りますよね。途中からTBSにクレームが入ったらしく、全9話の予定を8話で打ち切ることで事務所も合意したようです。

A:2014年も芸能人たちのさまざまな「ドラマ」が見られるといいですね。

週刊朝日  2013年12月27日号