「小笠原諸島」をはじめとした、「屋久島」(鹿児島県屋久島町)、「白神山地」(青森県・秋田県)、「知床」(北海道)などの自然遺産や、構成資産が25に及ぶ「富士山」(静岡県・山梨県)などは、現実的に入場制限などは難しいのだろう。

 国内の世界遺産の大部分は、現在も通常通り入場ができそうだ。しかし、一部ではイベントが中止になったり、臨時休館している施設もあるので注意が必要だ。

 2016年に世界文化遺産に登録された「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献」の一つに含まれている「国立西洋美術館」(東京都台東区)は、文部科学大臣の要請を受け、29日~3月16日までを臨時休館とする。休館期間中に開催予定だったイベントなども中止する。

 昨年10月に焼失した首里城を含む「琉球王国のグスク及び関連遺産群」(沖縄県)は、休園や入場制限はないものの、イベントはすべて中止になっている。一方で、首里城の復興作業は続けられるという。(AERA dot.取材班)

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