相変わらずネットニュースやSNS、「ガールズちゃんねる」などの掲示板では嫌いな芸能人として、たびたび吉岡の名前があがる。アンチは人気のバロメーターともいうが、女優としての評価とずいぶんギャップがあるようにも見える。

「ゴシップサイトや芸能ネットニュースなどは、毎日何本もの記事を出すなかで、彼女をネタにすると確実に数字が取れるので、意図的に量産しているという側面もある。ニュースネタがないときは何かアラ捜しをして、SNSなどから声を拾い上げて記事を作るんです。だから、そういう記事を見た人がまた『やっぱり』『私も!』という声を上げる。それを見て、またネットニュースのスタッフが記事を書くという構図ができ上がっているんです」(ネットニュース編集者)

■アンチも吉岡の美貌は認めている!?

 ネットでアンチが多い女優というレッテルを貼られている吉岡だが、実はそうでもないのかもしれない。

「彼女を嫌いな理由に“あざとい”という声があがっていますが、意外と素顔の彼女は天然です。アンチのコメントを見ても『たしかに可愛いのはわかる』『モテそうだよね』というように、彼女のかわいさを肯定しつつ、否定したいという複雑な状態のようです。彼女の場合、モデル系やハーフ系といったような女性が好きな可愛さではなく、いかにも男性が好みそうな雰囲気があり、どうしても否定したい女性が出てくるのでしょう。視聴者から嫌われない主演女優よりも、アンチが沸く助演クラスのほうが結果的に得をすることも少なくないのです」(放送作家)

 今回の舞台出演などで、次第に世間の吉岡へのイメージが変わってくるかもしれない。前出の中村氏は言う。

「昨年、映画『パラレルワールド・ラブストーリー』と『見えない目撃者』の熱演で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しているのですから、演技力という意味でも成長し続けています。東映の撮影所があった京都・太秦の生まれで、小劇場の舞台に立ちながら女優になるという夢を叶えた、かなりの努力家なんです。苦労や挫折をあまり表に出さないタイプだと思うので、そこらへんが誤解されがちなのではないでしょうか。表面的なバッシングがひと段落ついたところで、さまざまな役柄にチャレンジしていけば、女優としての評価がこれから先、着実に高まっていくと思います」

 過剰なバッシングを経て、着実に実力を磨いてきた吉岡里帆。次なるステージが楽しみだ。(黒崎さとし)

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