書道八段の腕前。吉岡里帆 (C)朝日新聞社
書道八段の腕前。吉岡里帆 (C)朝日新聞社
この記事の写真をすべて見る

 女優の吉岡里帆(27)が、V6・森田剛主演の舞台「FORTUNE」に現在、出演しておりその好演が話題となっている。同作は、ゲーテの「ファウスト伝説」を元にイギリスの劇作家が手掛けた新作。自らの欲望を叶えるために悪魔と契約する男・フォーチュン(森田剛)が想いを寄せる相手・マギーという、ヒロイン的ポジションを吉岡が演じている。

【写真】アンチが多い若手美人女優といえば…

「吉岡さんは全2幕あるうちの前半で主に出演していまが、すごく存在感がありましたね。ドラマ、映画と舞台はまた演技の見せ方が変わってくるのですが、その使い分けがすごくうまい。もちろん森田さんあっての舞台ですが、部分的には森田さんよりも目立っている印象でした」(民放ドラマプロデューサー)

 吉岡と言えば2018年に、ドラマ「きみが心に棲みついた」(TBS系)や「健康で文化的な最低限度の生活」(フジテレビ系)などで主演を張ってきたが、どれも視聴率的には今ひとつな結果だった。だが、圧倒的な美貌の持ち主であることに加え確かな演技力で今も、さまざまな作品に出演している。

「2017年に放送されてヒットした『カルテット』(TBS)への出演でグッと注目を集めた吉岡さんですが、その後の連ドラ主演は空振りとなり、しばらくは主演での出演は厳しくなってしまいました。もともと、どんな役でも万能にこなすタイプではなくて、『カルテット』で“嫌な女”がハマっていたように、脇で光るタイプなんだと思います。清楚な印象の女性が実は嫌なヤツだった……みたいなギャップを演じるのがうまい。要は“女が嫌いな女”を演じるのがうまいというのが彼女の演技の持ち味なんでしょうね」(同)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、ドラマ不調の原因を吉岡に押し付ける論調に疑問を呈する。

「確かに主演ドラマが連続して不調に終わってしまったことがクローズアップされがちですが、彼女ひとりで出ていたわけではなく、共演者だっているわけですし、脚本や演出が視聴者にハマらなかった可能性もある。必ずしも彼女だけの責任ではないはずですが、それでも槍玉に挙がってしまうのは、それだけ存在感があり、多くの人が気になっている証拠だと思います」

次のページ
アンチは人気のバロメーター