放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回のテーマは「芸能人のYouTube」。
【写真】芸人YouTuberとして人気を集めるオリラジ・中田敦彦
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芸能人がYouTubeに参加しまくる2020年。まだまだ増えるだろうし、これだけ増えれば淘汰もされていくと思うが、ビッグヒットコンテンツも必ずや登場するだろう。
先日、オリエンタルラジオの中田敦彦君、あっちゃんと久々に飲んだ。タカアンドトシのタカとあっちゃんは仲が良く、以前は僕も年に数度は一緒に飲む機会があった。
正直、2年ほど前に会った時は、なんか緊張感があった。本人は意識してないだろうが、ピリピリしていたのではないだろうか?
現在、あっちゃんはYouTubeでかなりのヒットを飛ばしている数少ない芸能人の一人である。
元々はタカトシのタカとダイノジの大地君(エアギターで世界一になった、僕と同じ年のおじさん)と新年会をやることになり、タカと「久々に会いたい人とか誘わない?」という話になり、タカが声を掛けたら、「行きます」とのことだった。
僕とタカと大地君で先に飲んでいると、仕事終わりのあっちゃんが部屋に入ってきた。扉がガラガラと開き、あっちゃんは「ご無沙汰してます」と言った。その目は、とてもとても落ち着いていた。優しくなっていた。
あっちゃん、今、テレビ番組のレギュラー出演はほぼほぼなくし、完全にYouTubeやネットに的を絞った感じだった。もちろん、相方の藤森ともちゃんと話し合っている感じがしたし、なにより藤森のことを「すごい」と褒めていた。
週に数回撮影しているらしく、ということは、あのYouTube大学の中身を毎日作っていかないといけない。それは確かに、テレビ番組のロケとかに行ってたら1日がかりになってしまうし、あの中身を作っていけなくなる。だから「覚悟を決めた」のだと思う。
オリエンタルラジオってすごいんですよね。武勇伝で売れて、チャラ男で藤森が売れて、「PERFECT HUMAN」でアーティストとして売れて、今度はあっちゃんがYouTuberとして売れている。何度形を変えて売れるんだ。