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新型コロナウイルスによる中国での死者は490人、感染者は2万4324人(2月5日現在)に増え、感染が世界中に広がっている。お笑い芸人のカンニング竹山さんは、日本政府の対応について「人の行き来を止めるのが遅すぎないか」と訴える。
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真っ先に思うのは、中国政府が出しているデータが本当かどうかがあやしいということですよね。感染者が2万4千人を超えたと発表されていますけど、日本に帰国した人の発症率を考えると、武漢の人口からして10万人超えていてもおかしくないんじゃないかと思うんですよね……。それに中国は、日本の国民健康保険みたいに「皆保険」がないから、貧困層で医療費が払えなくて病院に行けないという人もいるはずなんです。それが理由だった人がどのぐらいいるのかもわからないし、現状がちゃんとわかる正確な数字が出ていないと思うんです。初めに隠蔽していたことを考えても、発表を鵜呑みにはできないというのが不安要素ですよね。
微博(ウェイボー)の動画がニュースにも出ていましたけど、武漢から帰ってきた人の家の扉につっかえ棒して出られないようにするとか、病院で医者が泣き叫んでいて床には人が転がってるとか、日本だと考えられないようなことが起きている。そうやって人民全体が一斉に動くというのは日本と違うことだったりするわけです。
風評被害もあるし、変に不安を煽るなって言う人もいっぱいいますが、国内でもいろんなデマが流れた背景には、日本政府がすぐに人の行き来を止めず、ちゃんと対策をしていると思えないからという理由もあると思うんです。
武漢がある湖北省に滞在していた人の入国を拒否すると安倍首相も言っていて、今後さらに範囲を拡大することもあるようですが、それも遅すぎないかと疑問です。武漢市が封鎖される前に500万人が市外に避難しているわけで、国外や中国の別の省に滞在している可能性も十分にありますよね。アメリカとかは早くから中国便を止めたりしていましたが、日本航空と全日空が中国本土への便を運休すると決めたのは4日になってからでした。