日本人が中国を過小評価しているのは、外交というか中国マネーの影響力という面でもそう。世界保健機関(WHO)は当初「緊急事態宣言」を見送りましたが、その事務局長は中国と近いエチオピアの人ですよね。中国には巨大な経済圏をつくる「一帯一路」構想というのがあって、エチオピアも中国からめちゃくちゃ金をもらっている国の一つ。借金漬けの状態で圧力でもかけられれば、中国の都合のいいように動くことぐらい簡単に想像できると思うんです。国連だってそう。分担金をドバっと入れている中国に逆らえないってことだってありえると思います(2019年の国連予算の分担率は中国が日本を抜いて2位に。1位はアメリカ)。
相手を借金漬けにして、返せなかったら港を渡せ、これに協力しろと影響力を発揮してきた国です。そのやり方が国として良いのか悪いのかということは別にして、WHOや国連の発表も鵜呑みにしているとバカを見ることがありえるかもしれないですよね。日本はきちんとそれを評価して、先手先手で予防して体制を整えておくことって大事なんじゃないかと思います。
特に今年はオリンピックもありますからね。今回はデマですみましたが、もし日本で感染症が蔓延したら、IOCがオリンピック開催をやめると判断することだってあり得るわけです。そうなる前に、状況が把握できるまではとか、ワクチンができるまでは行き来を一旦止めるほうがお互いの国のためになりませんか? 決して差別をしてはいけないし、そのつもりもありませんが、今回のウイルスに対しては厳しい対応をしたほうがいいのかなと思います。

