個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。
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今、この「AERA dot.」に、隔週でコラムを書いている僕ですが、書くことの何に一番時間を要するかというと、書くことが見つかるまでに一番時間が掛かります。書くことが見つかったら、そこからはわりと早く書けるんですが、見つかるまではウジウジと時間が掛かってしまいます。
そこで今回は、思いきります。過去には「ウンチの気持ちを代弁」という、謎の、というかAERA dot.はよくコレ許したなというタイトルの記事を書いた僕ですから、思いきるのは今に始まったことではありませんが、今回は特に思いきります。とにかく、なりふり構わず、僕が好きなことを書きます。はい。「晩酌」について。
わーいわーい。なんでしょう、この気楽感。なんの役にも立たないことをダラダラ書くことには定評のある僕です。というか僕の定評、そこにしかありません。思いきり、僕の唯一の趣味、晩酌のことを書きます。書きなぐります。びっくりするくらい何の役にも立たないから覚悟しろキャハッ(←浮かれてる)。
僕にとって、晩酌のメインは、晩酌のスターは、いわゆる晩スーは(←まだ浮かれてる)、実は「お酒」ではなく、「ツマミ」です。もちろんお酒も大好物ですが、あくまでツマミが僕にとってメインです。いわゆる「酒の肴」ってやつが、どうしようもなく好きなんです。
酒の肴は、焼き鳥をテイクアウトしたり、たこ焼きをテイクアウトしたり、餃子をテイクアウトしたり、どれだけテイクアウトが好きなんだっちゅう話ですが、晩酌の醍醐味はやはり「自宅」だと思いますゆえ、必然的に店で食べるよりはテイクアウトになります。ただ、やはり、僕の一番の酒の肴は、「妻が作る料理」でございます。
ほうら、何の役にも立たない情報でしょ。役に立たないどころか、単なる惚気(のろけ)をAERA dot.読者諸兄にお見舞いしている訳ですが、ホントのことだからしょうがないでしょプンプカプン!(←まだ浮かれてる)