試合での“冷酷非道”で豪快な打撃とは裏腹に、入場シーンはいつも静かなものだった。だが、表情一つ変えずに現れる姿は嵐の前の静けさを感じさせ、対戦相手だけでなく、これから行われる試合を見守るファンの背筋も凍らせたはずだ。29日に行われる「BELLATOR JAPAN」での日本ラストマッチの入場にもぜひ注目して欲しい。
6位:須藤元気 入場曲「Ryukyudisko/Surfin’ Japan Experienceなど」
引退後もダンスパフォーマンスグループ「WORLD ORDER」で活躍しているが、現役時代も趣向を凝らした演出で、ファンを喜ばせるエンターテイナーぶりを発揮してくれた。特に、2005年に行われた「HERO’S」ミドル級決勝戦での入場は秀逸で、対戦相手の山本KIDもノリノリになってしまうほどだった。
5位:ミルコ・クロコップ 入場曲「Duran Duran/The Wild Boys」
ヒョードル同様、試合前は決して感情を表に出すタイプのファイターではなかったが、入場で醸し出す雰囲気は静かな中に、闘志を感じさせるカッコよさがあった。少年時代に旧ユーゴスラビアで紛争に巻き込まれた経験など、壮絶な人生を歩んできた男の背負う“何か”を感じさせた。
4位:桜庭和志 入場曲「TETSUYA "TK" KOMURO/SPEED TK RE-MIX」
日本の総合格闘技ブームに火をつけた男の入場シーンは、どれも印象に残るものだった。“サクマシン”と言われるマスクを被っての登場など、観ているものを喜ばせることを目的に練られた入場はエンターテイナーとしての桜庭の魅力がふんだんに盛り込まれていた。入場曲のイントロ部分を聴くだけで、当時の格闘技人気を思い出し血が騒ぐ格闘技ファンも多いはず。