11月15日発売の「月刊コロコロコミック」が500号記念として実施したアンケート「小学生の時なりたかった職業」によれば、2001年の1位はプロ野球選手だったが、その後は「ゲームの仕事」がダントツ。18~19年はついにユーチューバーが1位だった。ちなみに2位はeスポーツ人気もあってか「プロゲーマー」だった。

「YouTubeパートナープログラム(YPP)では、チャンネル登録者1000人以上、かつ 過去1年以内の動画の総再生時間4000時間以上のクリエイターのみが、広告、有料のチャンネル登録、チャンネルメンバーシップによる収益化を許されています。たとえ条件を満たしたとしても、1再生当たり0.1円程度。月収30万円を得るには、1カ月に300万以上再生されなければならないということです」(同前)

 だが、ほとんどのユーチューバーは「このレベルまで達していない」というのはスポーツ紙記者。

「ほとんどのユーチューバーは専業ではなく副業で運営しています。まして、数千万円~億単位の収入を得て大成功するのは、ほんの一握り。再生数を増やすには、内容はもちろんですが撮影した動画の編集、構成、音楽などかなり高いクオリティを求められます。しかも、話題性を追求するあまり過激な内容になったり、炎上狙いの発言をしたりと物議を醸すチャンネルも多く見られます」

 芸能リポーターの川内天子さんも「ユーチューバーは高収入、自由、モテるというのは一種の幻想だと思います」と話す。

「プロ野球OBや芸能人がユーチューバーになって成功するのは、すでに脚光を浴びて知名度があるからであって、これから始めるにはそれなりのスキルが必要。炎上スレスレの動画が稼げると考える人も多いと言いますが、そんな甘い仕事ではありません」

 好きなことでカッコよく、楽しく、そしてお金を稼げる、なんて仕事は今も昔も難しいということだ。(上本貴子)