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 Youtubeやブログを含むインターネットを用いた新しい働き方に関心を示す人が増えています。私のTwitterにも、そんなフォロワーさんが多くいます。今まで当たり前だと思っていた、勤務体制や職場環境や労働時間や給与について、疑問を抱くことは自分の人生を主体的に考える第一歩だと思います。

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 実はYoutuberという仕事こそ、過剰労働に陥りやすい職業なのです。会社組織とは違い、相談できる相手もおらず一人で抱え込んでしまう上に、ネットに吐き出すこともできないので問題が露呈しにくいのです。

 今回は、読者の皆さんや、働きすぎている方や、同業のYoutuberの方々に、人生で一番大切なワークライフバランスについて私の経験をもとに、考えを述べたいと思います。

 そもそもYoutuberは、自由業ですので、週5日、一日8時間、みたいな労働時間の縛りもありませんし、どこでも働けるので住む場所に制限もありません。子どもの行事や体調不良にも柔軟に対応できます。

 これだけ聞くと、時間や場所の自由があってうらやましいと思う方もいると思いますが、この自由さが過剰労働の引き金になってしまうのです。

 労働時間の縛りがないということは、裏を返せばいつまでも働き続けられるということでもあります。撮影や編集に一日10時間以上費やすYoutuberもいます。平日や土日の区別もなく編集作業に没頭するYoutuberも少なくありません。有名YouTuberのヒカキンさんは深夜や明け方まで編集をしていることもあったそうです。

 常に競争の中にいるので、休むということが恐ろしくなってしまうのです。毎日投稿をやめたら、再生回数が落ちてしまうのではないかという脅迫概念とも言える不安がつきまとうのです。実は、私もかつては、そんな働き方をしていました。

 なーちゃんねるは、2年ほど前に英語の歌をモチーフにした寸劇動画で大ヒットを連発しました。初日で100万回再生される動画や、一週間で1000万回再生される動画もありました。当時の一日の再生回数は200万回を超え、日本で再生されている動画ランキングのトップ5のうち3本がなーちゃんねるの動画だった日もあります。

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