『髑髏城の七人』大阪公演が千秋楽を迎えました。
 チケットトラブルや怪我による降板者が出るなど、いろいろとご心配ご迷惑をおかけしました。
 こういう状況ですので、無事にという言葉を使うのは気が引けますが、それでもなんとか大阪公演をやり遂げました。
 ただ、全公演数から考えればまだ全体の三分の一程度。折り返しというには気が早い。
 気を抜くことなく、東京では、これ以上大きなトラブルはないという意味で、無事に公演できればと願います。

 その大阪千秋楽の前日に大阪に行き、前日の夜公演と千秋楽を観てきました。
 芝居を観るのは初日以来になります。
 この日は、初日の上に開始が50分も遅れたりして、僕としても、とにかく幕が開き幕が下りることを願っていたという印象だったので、今回ようやく落ち着いて観られました。
 荒っぽいけど勢いのある、今までとは違う『髑髏城』になっていると思います。
 東京公演でもまだまだ進化し続けるんじゃないかと楽しみです。

 今回の大阪行きも、仕事の合間を縫っての強行軍。行きも帰りも新幹線の中で原稿を書いていました。
 でも、意外といいんですね、新幹線。結構集中して原稿が書ける。ネットもないし、なんだかはかどるんですね。
 パソコンを使う前、手書きの頃から、新幹線で移動中によく原稿を書いてました。
 双葉社でゲーム攻略本を担当していた頃は、月イチくらいの割合で、京都の任天堂に出張に行っていた時期があったのですが、その時も行き帰りの新幹線で新感線の台本書いてたりしました。シャレじゃなくて。
 今でもよく覚えてるのは『大江戸ロケット』で、橋本じゅん扮する火縄の鉄十というキャラクターが登場するシーン。インチキな言葉でやりとりする場面を、京都行きの新幹線で書いたなあ。
 このコラムも何度か車中で書いたと思います。実際この原稿も途中までは、帰りの新幹線で書きました。

 特に今年は、『仮面ライダーフォーゼ』もあるし、かなり忙しいです。
 この間、『髑髏城』大阪初日に向けての関西行き、大阪に行く前に京都で一泊したのですが、これが今年の夏休みになるかもしれません。珍しく至急の原稿がない三日間だったのです。PCを持って行かない旅行は久しぶりでした。
 
 京都では、高雄で川床料理を出す旅館に泊まりました。
 まあ、旅館というよりは料亭がメインで泊まる施設がついていると考えた方がいい。民宿並みの部屋と昭和臭漂う風呂は「ううむ」と思いましたが、川のせせらぎを聞きながら食べられる川床料理には非常に満足しました。特に鮎の塩焼きは美味しかったなあ。
 そしてなにより驚いたのは、明け方、蝉時雨のように猛烈な勢いカジカが鳴いていたことです。
 あんなにたくさんのカジカの鳴き声は初めて聞きました。しかも、夜が明け切るとピタッとやんでしまった。
 その雰囲気だけでも伝わればと思い、動画もアップしておきます。蝉か何かの声に聞こえますが、これがカジカです。

 そういえば大阪からの帰りに、大阪駅の上のシネコンで『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』を観てきました。
 この映画で仮面ライダーフォーゼが初めて世に出ます。このフォーゼ登場シーンは、僕がシナリオを書いてます。
 フォーゼに対してどういう反応を子供達が示すか、普通の客さんと一緒に観ておきたかったのです。月曜の最初の回だったので、そこまでお客さんが一杯だったというわけではないのですが、終わったあとに小さい子が「フォーゼやばいよ、フォーゼ」と言っていたのが妙に気になりました。どこがどうやばいのか、それは肯定の意味なのか否定の意味なのか、詳しく聞きたいところでしたが、もちろん我慢しました。
『仮面ライダーフォーゼ』も、9/4からオンエア開始です。
 その翌日、9/5は『髑髏城の七人』東京公演の初日。
 まだまだ落ち着かない日が続きそうです。

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