元西武の清原和博 (c)朝日新聞社
元西武の清原和博 (c)朝日新聞社
この記事の写真をすべて見る

 秋を迎え、プロ野球界では来季の監督人事が取り沙汰されている。すでにヤクルトの小川淳司監督の退任が発表されたが、他にも楽天・平石洋介監督に退任報道が出るなど、球界全体が騒がしくなってきた。今後は「次期監督は誰!?」という話題になるが、ここで一旦、現実性は度外視して、「この人が監督なれば盛り上がる!」との観点から、各球団の“夢の監督候補"をピックアップしたい。

【写真】プロを諦め開業したラーメン屋が名店に…元甲子園球児が作る至極の1杯

■西武

 山賊打線が猛威を振るっている現在の西武だが、1980年代から90年代にかけての黄金期の圧倒的な強さにはまだまだ及ばない。そして、その黄金期の象徴の一人が清原和博であり、実現は限りなく難しくとも、抜群の存在感を持つ清原が監督となれば、盛り上がること間違いなしである。黄金期のメンバーでは、これまで多くの者が監督を務めており、西武現監督の辻発彦に、前監督の田邊徳雄、さらに伊東勤、渡辺久信。さらに石毛宏典、秋山幸二、工藤公康が他球団で監督を務めた。チーム黄金期の再到来とともに、清原には自己再構築で蘇ってもらいたい。失敗に対して寛容な世界を、プロ野球界から発信してみてもいい。

■ソフトバンク

 豊富な資金力でチーム強化を推し進め、抜群の成果を得ているソフトバンク。今や多くの選手が給料の高いソフトバンク入りを望んでいるというが、現時点で「お金では動かない」のが城島健司である。長崎出身の現在43歳。1995年から2005年までホークスに所属し、メジャーでも活躍したレジェンド捕手だが、2012年を最後に現役から退くと、その後は趣味である釣りを中心とした生活に完全シフトし、野球からは離れた生活を続けている。だからこそ、再びユニフォームを着ることになれば話題性は抜群。国際大会も含めて様々な経験を積み、捕手として類まれなリーダーシップを持つ城島には、名監督としての素養が備わっているはずなのだが……。

■ロッテ

 井口資仁監督とともにチーム再建の道を突き進んでいるロッテ。次期監督の話はまだまだ先のことになりそうだが、それでも井口監督以上に盛り上がりそうな球団OBがいる。2014年を最後に引退した里崎智也である。「WBC優勝」、「史上最大の下克上」など、数々の歴史的瞬間を正捕手として迎えた実力と運を併せ持っていた男。その神通力だけでなく、“しゃべり”と“歌唱力”でもファンの心をガッチリと掴んでおり、里崎が監督となり、チームを優勝に導けば、あの「伝説のライブ」を再び開催することもできるかも知れない。里崎監督による「優勝ライブ」は、盛り上がり必至だ。

次のページ
オリックスはアノ人しかいない!