各運賃・料金は規定に従って値上げとなるが、切符利用の場合は10円単位となることから、区間によって値上がるケースと据え置きの場合が生じる結果となった(表2/初乗り運賃・JR東日本)。
ちなみに、東京~新大阪間を東海道新幹線「のぞみ」の普通車指定席(通常期)で比較してみると、現行の1万4450円(運賃8750円+特急券5700円)に対し、改定後は1万4720円(運賃8910円+特急券5810円)。
唯一の定期寝台特急列車として人気の「サンライズエクスプレス」の場合、A個室寝台の「シングルデラックス」が1万3730円から1万3980円に、B個室寝台「ソロ」が6480円から6600円に改定される(いずれも寝台料金)。
このほか、入場券や払戻手数料なども改定されるので注意したい。
■「ポイント還元」の手続きがわかりづらい?
一方、消費税増税となる10月1日から、電子マネーなどキャッシュレス決済にポイント還元が導入される。これは政府が推進する「キャッシュレス・消費者還元事業」に基づくもので、同日から2020年6月まで実施される予定だ。
大まかには同事業の登録・加盟店において、対象となる交通系ICカードやクレジットカード、電子マネー、スマホアプリなどで決済すると、利用条件に応じて各システムで有効な「ポイント」として2~5%相当が「還元」される。
「Suica」や「PASMO」といった交通系ICカードも、ポイント機能を持たない「TOICA」(JR東海)などの一部を除き対応する。JR東日本の「Suica」の場合、利用額の2~5%を「JRE POINT」で還元、ポイントは決済の翌月上旬ごろに1カ月単位で付与される。
利用に際しては「JRE POINTサイト」での登録が必須で、これを忘れると恩恵を受けられない。チャージやJR東日本の定期券購入などのほか、「JRE POINT」のステッカーが掲示されている店舗での買い物がポイント付与の対象となるが、「Suica」での支払いができる店舗でも、ステッカー掲出がない店舗では、決済には利用できるもののポイント付与の対象にはならないので注意が必要だ。