TVウオッチャーの中村裕一氏は、芸能人のキャラ変についてこう分析する。
「常に新しいキャラクターが求められ、移り変わりのサイクルが激しい芸能界において、キャラ変は生き残りのために必要なスキルだと言えます。その理由も、芸能活動が頭打ちになって伸び悩んだり、自分と似たようなキャラが新しく出てきたり、さらには不祥事からの再出発を計ったりと実にさまざまです。また、最近では氷川きよしのように、ありのままの自分を解放する、自己解放系のキャラ変も目立ちはじめてきました。しかしながら、あまりに急すぎるキャラ変は逆に視聴者が戸惑い、ともすると反発を招きかねませんので、しかるべきタイミングと変更後のジャンルのセレクトは細心の注意をもって行われる必要があります。確かに、あざとさが透けて見えるようなキャラ変はいかがなものかと思いますが、これだけ多様性が叫ばれている現代社会ですので、私たち視聴者もいちいち目くじらを立てず、多少のキャラ変は温かく見守って受け入れることも必要なのではないでしょうか」
たった1年後のことさえ、予想がつかない芸能界の人気勢力図。嫌われポジションの芸能人がキャラ変で大飛躍なんてことも大いにありえそうだ。(高梨歩)