この10年で全国の高校の中でも最多の17人をプロに送り込んだ大阪桐蔭。今季も根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、柿木蓮(日本ハム)、横川凱(巨人)の“ビッグ4”がプロ1年目のシーズンを戦っている。そんな彼らの入団時に、西谷監督は次のような言葉を贈っている。
「根尾は意識が飛び抜けているというか、ここまで芯が強い子はいませんでしたね。(中略)心配はありますけど、どんなところでもぶれないと思います」
「(藤原は)足が速いだけの選手だけではなく、打てる外野手になって欲しいと思いますね。守りも含めて全部できる打者になって欲しいです」
「(柿木は)ゲームを作る魅力がありますし、球も強いですから。リリーフならオリックスの沢田(圭佑)みたいにグッといくタイプになれると思いますよ」
「(横川は)内面の強さは持っているんですが、時間はかかるかもしれません。(中略)大器晩成であってほしいですね」(いずれも2019年1月12日・デイリースポーツオンラインより抜粋)。
現時点で4人ともまだ戦力とは呼べないが、数年後、彼らがプロで実績を残したときに、もう一度この監督評と見比べてみたい。(文・久保田龍雄)
●プロフィール
久保田龍雄
1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新刊は電子書籍「プロ野球B級ニュース事件簿2018」上・下巻(野球文明叢書)。