一方で、元アイドルから“アプローチ”されているという意外なエピソードも。
「番組や映画などで共演している元AKB48の島崎遥香さんから何度も連絡先の交換をせがまれているのに絶対に教えないというエピソードもお互いのファンの間では有名です。これについて加藤さんは『いつも偶然携帯電話を持ってないときに連絡先を聞かれる』と弁明していましたが、もはや鉄板のネタになっているようです」(同)
ときに「変人キャラ」として注目を浴びることが多い加藤だが、仕事に対する姿勢はいたって真面目のようだ。一度、一緒に仕事をした人から、「もう一度仕事がしたいな」と思ってもらうには、実力はもちろん「人柄」も大切だと考えているそうで、どんなに忙しくても感じの悪い対応はしないよう心掛けているという(ライブドアNEWS/3月15日付)。小さなころから芸能界で仕事をしている彼だからこそ、感じることができる仕事への向き合い方こそが、ここまで愛されキャラとなった要因のひとつかもしれない。
ドラマウォッチャーの中村裕一氏は加藤の魅力についてこう分析する。
「坊主頭に学ラン姿という強烈キャラを演じた、菜々緒主演のドラマ『主に泣いてます』(2012年)や、謎のヒーローに変身し小学校の教室でキレキレのダンスを披露するNHK Eテレの『で~きた』、そして犯罪者を専門に狙う窃盗団のリーダーを演じた映画『ギャングース』(2018年)など、演じる役の幅はとんでもなく多彩です。『個性派俳優』としてそのルックスにばかり目が向いてしまいますが、ジャンルのまったく異なる役を違和感なく演じ分けられる実力派俳優です。高校では声楽を専攻し、美大出身なので美しさや表現へのこだわりは相当強い。役に対しても自分の中で完璧に追究してから演技に臨んでいるのではないでしょうか。また7月クールの深田恭子主演の新ドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)では、瀬戸康史演じる刑事の先輩として出演します。どんな演技を見せてくれるか非常に楽しみで、まだまだ底知れぬ可能性を秘めている若手俳優の一人だと言えるでしょう」
一度見たら忘れないインパクトや、笑い・寂しさ・狂気の演技力は20代俳優ではトップクラス。替えがいない唯一無二の強烈な個性と表現力で、これからも加藤の快進撃は続くことだろう。(高梨歩)