さて、芸能人が薬物事犯で逮捕されると、かならずといっていいほどメディアの間で報じられるのが、いわゆる「芋づる式逮捕」を予想する記事である。
今回の田口&小嶺の逮捕においても、小嶺が若い頃から東京・六本木、西麻布界隈で派手に遊んでいたという情報をもとに“六本木ルート”による芋づる式の逮捕を予測する記事が週刊誌の誌面やインターネット上などで散見されるが、その一方で、こうした記事に対して「今まで芋づる式の逮捕なんてなかっただろ!」といった否定的なコメントも多い。
だが以前、懇意の麻取と情報交換をした際、このあたりの真偽を確認したところ……。
「ひとつひとつの逮捕は“点”に見えるかもしれませんが、基本的に捜査は “点”ではなく“線”で動いていますからね。捜査の過程や被疑者の取り調べでは当然、交友関係や入手ルートは洗いますし、傍目には関係ないように見えても2つの逮捕事案に関連性があることは多いと思います。ただ、薬物事犯に関しては逮捕の決定的な瞬間までに時間を要することもあり、結果的に“芋づる式”には見えにくいという側面はあるでしょうけど」とのこと。
表層部分では関連性がなさそうな各々の逮捕劇も、地中の根っこの部分では繋がっているというケースも多々あるようだ。
今年の下半期も“六本木ルート”や“横浜ルート”など、芸能人の違法薬物絡みの逮捕はもちろん、その関連性にも注視していきたい。(芸能評論家・三杉武)