ただ、どこかに地球外生命体はいてもおかしくないと思う。僕は勝手に、見た目は人間とそんなに変わらない形だと思っているんですよ。「スター・トレック」に出てくるクリンゴン人はちょっとオデコが出ている猿みたいな感じだけど、人間に近いんです。それぐらいの違いで、基本は一緒だと思うんですけどね。
宇宙の専門家の先生に、「宇宙ってなんですか? どこまであるんですか?」って聞くと、結局は「わからない」という答えなんですよ。だからこそ、今我々がつかんで見えているものが宇宙だと。しかも想像すると、おそらくものすごく小さな一部しか見えていないだろうということ。そして、我々がまだ理解できていないダークエネルギーや暗黒物質がすべてを牛耳ってるだろうと言われているんですよね。
ブラックホールの撮影成功で、アインシュタインの相対性理論が正しかったことが証明されたんだけど、もしかしたらそんなことは宇宙規模で言うと、ごくごく小さなことなんじゃないかとも思ったりするんですよね。人間ってそれを見つけるのがやっとなわけです。
僕は、人間の体で言うと細胞みたいなものが宇宙で、その細胞の中のもっと小さな、目にも見えないものが地球とか星なんじゃないかとか勝手に想像したりするんですよね。そしたらそこに偶然生まれた生命体の我々は、バクテリアの餌になるようなもっと小さなもので、絶対に会うことができないもっとずっと大きな存在があるんじゃないかとか。
そういうことを考えるのがたまらなく好きです。
地球だって、いつ彗星がぶつかって破滅するかわからないわけだし、そんなこと宇宙ではしょっちゅう起こっている。宇宙ゴミの問題とかもありますけど、いろんなことがわからないんですよね。
政治的なことで面白いと思うのは、またアメリカが月面に人類を飛ばす計画を進めていますよね。その昔、ソ連とアメリカは有人月探査を競い、アポロ計画が進みました。冷戦が終わって、いまはアメリカ人だろうが日本人だろうがロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗って宇宙ステーションに行くわけです。