──日韓関係の修復は、どのように進めれば良いのでしょうか。
外交で必要なのは、信頼関係を築くこと。現在のように、これほどまで日韓で「売り言葉に買い言葉」になってしまっては、関係改善は望めません。まずは、両国民に「日韓関係は大事なんだ」ということを知ってもらい、国内世論を鎮静化させなければなりません。言葉の応酬をやめて、冷却期間を置く必要がある。信頼関係を作るのは、それからです。
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【編集後記】
韓日議員連盟の姜昌一(カン・チャンイル)会長は、14日付の朝日新聞のインタビューで「日本を批判すれば、韓国で政治家の人気が上がる。韓国を批判する日本の政治家の人気も上がる。双方は誘惑にかられてはいけない」と述べ、現在の両国には冷却期間が必要だとの認識を示した。田中氏と共通した見方だ。「近くて遠い国」と呼ばれる両国関係の改善には、まずは両国ともに大局的な見方に立つことから始める必要があるだろう。
(聞き手/AERA dot.編集部 西岡千史)