「手始めにサイトで女の子のお悩み相談なんかをやりたいの。ライター仕事を手伝ってくれるかな~」
サイト名はブログと同じ「ポルノホスピタル」。女の子が手に取りやすいコンドームやアダルトグッズなどを売るオンラインショップのほか、当時の企画書を見ると、読み物としてこんなコンテンツが予定されていた。「35歳のハローワーク~飯島愛がさまざまな職業を体験」「夜の家庭の医学~人に言えないシモの悩みを医師が解説」「飯島愛が答えるお悩み相談」……。
まもなくサイトのコンテンツ作りも動き出し、「35歳のハローワーク」のコンテンツを作るために、アダルトグッズの開発をする下町の町工場に、飯島さんと一緒に取材に行ったこともあった。当時、そのサイトの「顔の部分」、つまりサイトのデザインを手がけていたデザイン会社「CABARET GRAPHICS」のウエマツノボルさんはこう話す。
「飯島さんが大のApple好きで、ホームページも白が基調ですっきりとしたApple風のデザインになった。オリジナルのアダルトグッズのデザインもすっきりとして無駄がない、ハイセンスなもの。オリジナルの商品で、アダルトグッズのダーティーなイメージも変えたいなんて話もしていました」
テレビの姿とまったく同じ
飯島さんとの縁は、以前一緒に仕事をしたことから。音楽の趣味で意気投合し、一緒にライブに行くなどプライベートでの付き合いもあった。
「エイズ対策関連の活動も積極的に参加されていたのは知っていた、同性愛者の方々にも理解のあるサイトにしたいという話にも『すばらしいなぁ』と思ったことを覚えています。どんなときでも、テレビで見る飯島さんとまったく同じ。立場は関係なく誰にでも気を遣い、明るくて、真面目で、正義の味方で、性に対する理解者で……スタッフみんなが憧れる、気さくなお姉さんでした」
一方、私は08年12月6日(土曜)、宇都宮市でおこなわれた「ストップエイズ」のイベントに参加した飯島さんに同行し、その模様を週刊朝日のワイド特集で紹介。記事のためのインタビュー中、どんな会社をやるのかという問いに、飯島さんはこう答えている。