今回の決勝メンバーの中で純粋な非関西コンビはトム・ブラウンだけだ。近年の『M-1』では、非関西コンビが審査員の上沼恵美子に酷評されてしまうというジンクスのようなものがある。一昨年はカミナリが、昨年はマヂカルラブリーが上沼から厳しい言葉を浴びせられた。今年のトム・ブラウンもそうなるのではないかという懸念の声があり、一部のお笑いファンの間では「トム・ブラウンは『上沼怒られ枠』だ」とも言われている。
だが、勝負の世界は蓋を開けてみるまで分からない。2015年にも非関西コンビのトレンディエンジェルが敗者復活戦を勝ち抜いて優勝している。トム・ブラウンは関西芸人たちの「包囲網」をかいくぐって結果を出すことができるのだろうか。(ラリー遠田)