【よしおの答え】

 肉食さうるすピーヤ、すごくたくさんのことを考えてきたんだね。いますごく理不尽さを感じていながらも、状況を受け入れて、自分ができることを考えている。本当にすごいなあ、って思った。

 先生のことは、肉食さうるすちゃんのなかでもう答えが出ているだろうから、今回は最後の一文にある「ひとりでも頑張れるような考え」と、「いつか頼れる仲間ができると信じて黙々頑張ることへのエール」について考えたい。

 という前に、まず、ポスターに書かれている「ひとりで悩まないで」「周りに助けを求めて」という言葉が全てウソだとは思わないでほしいな。よしおは名古屋市の「こころの絆創膏(ばんそうこう)」という取り組みのポスターで「ひとりで悩まないで」って言っているけど、ウソじゃない。本当に思っているよ。この連載の「ボクといっしょに考えよう」も、本当に思っているんだ。実際に、悩んでいる人のことを心配している人間がいるってことは知っておいてくれるとうれしいな。

「書く」ことで過去の自分が味方になる

「ひとりでも頑張れるような考え」ということでいうと、よしおは偉人マンガや社長対談に支えられている。例えば、「白岩運輸」という物流会社の白鳥宏明社長。父親の跡継ぎで会社に入ったものの、会社の風紀がとても乱れていたんだって。そこで白鳥社長が始めたのがトイレ掃除。

 最初は誰にも相手にされなかったけど、トイレ掃除を始めてから8年目で、ひとりの社員が手伝ってくれたんだって。そこから、手伝ってくれる人が増えたらしいんだ。実際にひとりで頑張っていた人の話は「リアルにこんなに頑張っていた人がいたんだ」って勇気やパワーをもらえるよ。

 肉食さうるすちゃんから届いた文章を読んでいて、「まるで坂口安吾のようだ……」ってよしおは思った。周りのことをこと細かに見ているし、それを言葉にできているところがね。「他の女子も耐えていました。きつかっただろうと思いました」って言えるのがすごい。自分もつらい状況のなか、ちゃんと周りが見えている証拠だね。

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