東京大学在学中からモデルとして活躍し、卒業後は俳優・タレントとして人気となった菊川怜さん。現在は5歳と3歳の男の子、2歳の女の子のママでもあります。私立中高一貫校から東京大学に進んだ菊川さんですが、どんな子ども時代を過ごし、わが子の進路はどのように考えているのでしょう。菊川さんの教育観に迫ります。※前編<菊川怜が語る「てんやわんや」の子育て 46歳、幼児3人「ドライヤーで髪を乾かす時間もありません!」>から続く

MENU 私自身は自然の中で「ほったらかし」の子ども時代でした 中学受験準備は小5から。遅めの開始が私向きでした どんな時代になっても、自分の人生を楽しめる人に 「わが子を東大に入れたい」と思ってはいけない、と自戒する

私自身は自然の中で「ほったらかし」の子ども時代でした

――菊川さん自身は、超難関と言われる私立中高一貫校に合格し、そこから東京大学に進学されました。親御さんは教育熱心だったんですか?

 実はそうでもないんです。両親はテニスが大好きで、週末はいつもテニスコートに連れて行かれていました。と言っても、親といっしょにテニスをするわけではなく、私と妹はほったらかしでした(笑)。

 テニスコートは雑木林の中にあったので、自然はいっぱいあるし、ほかにも子どもがいたので、朝から晩までずーっとその辺で遊んでいました。

 クレイコートの泥で泥団子を作ったり、木の実を集めてネックレスを作ったり、鳥を捕まえようとエサをまいて観察したり、山ぶどうをつぶして布を染めたり……。もちろんドロケイとか普通の遊びもしましたよ。

 一人200円のおこづかいがもらえるので、近くの駄菓子屋で「どんな組み合わせで買えば、最大限欲しいものが買えるか」を計算したりしましたね。

――それは菊川さんが何歳のとき?

 幼児期から小4までですね。小5からは塾に通い始めたので行かなくなりました。

――それまではずっと自然の中で遊んでいたのですか?

 そうです。しかも毎週毎週同じ場所(笑)。与えられた空間の中で、いろんな工夫して遊んでいました。いま思えば、贅沢な環境だったのかもしれませんね。

「ずっと自然のなかで遊んでいた」という小学4年生の菊川怜さん(提供)

中学受験準備は小5から。遅めの開始が私向きでした

――中学受験の準備を始めたのは小5になってからだったんですね。ちょっと遅めな気がしますが……。

 30年前なので、いまよりのんびりしていたのかもしれませんね。

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神素子
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