思春期に入り、親にひどい言葉を言うようになった9歳の女の子。「わかっているのに言葉に出ちゃう」と本人も戸惑っている様子で……。「まずは思春期のメカニズムを正しく理解しましょう」と語るのは、教育家で、見守る子育て研究所所長の小川大介さん。AERA with Kids+の連載「小川大介の『才能が見つかる!』子育て相談」では、思春期の子どもへの対応について、読者の悩みに答えてもらいました。

MENU 「思春期」のメカニズムを正しく理解しよう 子どもはひどい言葉で親を試している 「ママの前では頑張らなくていいんだよ」と伝える

「思春期」のメカニズムを正しく理解しよう

相談者 先日、自宅でバイオリンの練習中に「先生にこう言われたよね」と指摘したら、娘が「そんなことわかってるし! ママは弾けないのに」と。そしてすごく小さな声で「うざ。死ね」と。ふだん、わが家では絶対に使わない言葉で、そんなことを言うようになったんだなと思ったら、こちらもつい感情的になってしまい、「言っていいことと悪いことがあるでしょ。悲しいよ」と大泣きしてしまいました。そしたら娘も「あっ」という顔をして「わかってるよ、でもつい言葉に出ちゃったんだよ」と。

 いままさに思春期の階段を登り始めたところで、これから本格的になっていくと思うと、どう対応していけばいいのか、いろいろな思いが込み上げてすごく悩んでいます。

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