ワークを「やる」と言いながらやらない、解けなくてイライラしている小1の娘。「自主性を持ってほしいのについ口出ししてしまう」という母親の悩みに、教育家で、見守る子育て研究所所長の小川大介さんは「低学年の子に自分の意見を言葉で説明させるのは難しい」と言います。「親は子どもを理解して信じることが大切」だとも。親はどのような心がまえで子どもに対応すればいいのか、具体的なヒントを聞きました。

MENU 自分で判断できる「脳」になるのは9歳から 今できていることを認めて信じる 「できないイライラ」どう対応する?

自分で判断できる「脳」になるのは9歳から

――まず、こちらのお子さんのタイプについてどんな傾向が見られますか。

 視覚的な反応をしたうえで体が動くタイプだと推測します。目からの刺激に反応しやすく、関心の対象がコロコロ変わる傾向がありそうですね。遊ぶ様子などから、人と一緒に行動したいが自分の世界も持っていたいという揺れやすい面もうかがえます。オシャレが好きという点からは、社交能力が高く周囲を観察できて、自分が見られていることを意識していて、視覚をよく使っていることが読み取れます。またほどほどに完璧主義で、頑張るけれど不安にもなりやすそうです。他人から見ると一緒に遊びたいのか嫌なのか、頑張りたいのか怖いのか、わかりにくいと思われるかもしれません。

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