――ほかに、子どもがやりがちな危険運転には、どんなものがありますか?

 自転車を全力でこいでスピード競争をしたり、坂道でブレーキをかけずに下ってみたりと、危険なことに挑戦したくなる時期でもあると思うんです。友だちと横並びで自転車に乗っているのもよく見かけますね。でも、自転車の並走は道路交通法で禁止されています。

 傘を差して片手運転することも禁止されています。雨具を着て乗る分には法的な問題はありませんが、路面がぬれているとブレーキが利きにくくなります。例えば雨の日は自転車に乗らなくても済む方法はないか考えるのも、一案だと思います。

 それから、前カゴに入れた縄跳びやマフラー、スマホのネックストラップなどの長いものが車輪に絡まったり、サドルの後ろに差し込んだ傘が車輪に挟まったりして急にロックがかかり、転倒する事故もあります。これらは死亡事故につながりかねません。前カゴを使う時は、なるべくバッグなどに物を収納してから入れること。サドルの後ろには傘を入れないことも、十分に説明しておきましょう。

(取材・文/越膳綾子)

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越膳綾子
ライター 越膳綾子
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