胸の膨らみが目立つようになり、大人と体形が近づいてきたら、下着選びはどうすればいいのでしょうか。バストサイズの計測やファーストブラからステップアップする際の目安など読者から寄せられたリアルな質問について、グンゼ株式会社でインナーウェアの商品企画を担当する菱田有里子さん、藤本和彦さんに教えてもらいました。
――子どものインナーを買う際も、ちゃんとバストサイズを測ったほうがいいのでしょうか。(小6女子の母)
グンゼでは、パッドが内蔵されたタンクトップやキャミソール、ハーフトップは身長別にサイズ展開しています。140~160㎝のうち、お子さんの身長を目安に選んでください。
ブラジャーやスポーツブラは「A60」などカップサイズ表記のものもあれば、S、M、Lなどのサイズ表記もあります。ご家庭でお母さんがバストサイズを測ってもいいですし、お店に行って下着売り場の店員さんに測ってもらうなど、適切なサイズを選ぶことが大切です。
ただ、ファーストブラやスポーツブラは刺激から胸を守ることが大きな目的です。大人ほど胸を支えたり、形を整えたりするわけではないので、最初のうちはそれほどサイズにこだわらなくても問題ありません。快適に着用できることが何より大切ですから、時々、「ズレてきたり、苦しかったりしない?」などと声をかけてあげるといいでしょう。
――ファーストブラから次のステップ(大人と同じようなブラジャー)に移行する目安を教えてください。(中1女子の母)
グンゼでは、女の子の胸の発育段階を「stage1」「stage2」「stage3」と分類しており、stage1はバストトップが目立ってきた段階、stage2は胸全体が膨らみ始める段階です。小学生でも胸の発達が早く、乳房が揺れ動いたり、乳頭や乳輪が大人に近づいてきたりしているようでしたら「stage3」です。ファーストブラを卒業して、よりサポート力の高いノンワイヤーブラを着用してもいいでしょう。中高生向けのブラレット(ノンワイヤーブラジャーの一種)やハーフトップブラ、ブラ付きキャミソールなどがサイズ別にあります。トップバストとアンダーバストのサイズに応じて選んでください。
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