ある日、保育園にお迎えに行ったら子どもの友達が来て「○○君のパパだ! ○○君のパパ、お笑い芸人!」って言ったんです。なんで知ってるのか。そんなにテレビに出られていないのに(笑)。さらに、クリスマスのシーズンに保育園から長男が、サンタ帽をかぶってギターを持って「サンタクロースはじめました♪」って歌っている飾り物を持って帰ってきて。

 そこで、僕は保育園の先生方にお願いしに行ったんです。「先生、できれば僕の職業を明かさないでください」って。そのことを妻に話したら、めちゃくちゃ怒られました。「恥ずかしいからそんなこと言いに行くのやめて! 大丈夫、あなたのこと誰も気にしてない」って。

 それで我に返って、すぐに謝りに行きました。自意識過剰な自分がとても恥ずかしかったですね。

コウメ太夫さんは子育ての先輩です

――奥さまのほかに、子育てのことを相談される人はいますか?

 事務所の先輩のコウメ太夫さんにはよくいろいろなことを相談します。今は、長男が学校や学童に通い始めたばかりなので、そのことをよく聞きますね。

 コウメ太夫さんは、シングルファーザーでお子さんは高校生。すごいと思います。子育てって、自分が関わって実感するけれど本当に大変ですよね。いろいろあったと思うのですが、なにを聞いても「えーっとどうだったかな……」って、ずっと「どうだったかな」しか言わないんです(笑)。でも、いてくれて本当に心強いんです。

 そして、ひとつ年上の兄にもなんでも相談しています。若い頃は「家族に相談するのはかっこ悪い」なんて思っていたのですが、兄がいなかったら僕は今ここにいなかったかもしれない。それくらい世話になってますね。だから、わが家のきょうだいにもそんな関係になってほしいな、と願っています。

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