それから、子どもと関わるようになりました。すると、子どももどんどん「父ちゃん大好き」になってくれるんですよね。僕は、自宅から少し離れたところに仕事場を持っているのですが、夕方から子どもが寝るまでの時間、そこで子どもたちと夕飯を食べたり、一緒に遊んだり、お風呂に入ったりしているんです。仕事の都合で毎日はできませんが、今ではそんなふうに分担することが定着しました。

「パパみたいな有名人になりたい」

――お子さんは、AMEMIYAさんのお仕事をどんなふうに見ていますか?

 家では、妻があまり僕が出ている番組を子どもたちと見ないんですよね。だから、子どもたちはどんなふうに感じているのかな、と思っていたのですが……。

 長男は小1なので、3月に保育園の卒園式があったんです。卒園証書をもらうときに、子どもたちがそれぞれ「将来なりたいもの」を発表する場面があったのです。

 長男は、2番目でした。さて、なんと言ったでしょう。「僕は、パパみたいな有名人になりたいです」と言ったんです。驚きましたね。そのときに「ああ俺、弱音を吐いてる場合じゃないな」って思いました。

 僕は心配性なので、すぐに弱音を吐くんです。弱音を吐いてバランスをとっているようなところがあるので……。だから、子どもの言葉を聞いて、かっこいい父ちゃんでいようと気持ちが引き締まりました。

芸人であることを、知られたくなかった

――そのひとことはうれしかったですね!

 はい。号泣ですよね。その前から夫婦で号泣していましたが。

 実は僕、長男がもっと小さかったころは、自分が芸人であることを子どもに知られたくなかったんです。だって、ときには下ネタも歌っています。それでいじめられたらどうしよう、将来グレちゃったらどうしようなんて心配でした。

NEXT保育園にお迎えに行くと…
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