安浪:そうなんですよね。最初に言ったように時間ができてもその分勉強ができるか、というとそんなことはなくて、すき間時間の中で勉強していた時のほうが集中できた、ということもあります。時間ができても、ペースを構築するのにすごい時間がかかります。仮にもし思ったような結果にならなかったとしても、それがスポーツが原因なのかどうかはわからないです。
矢萩:本当にそうです。もし、結果が思うように出なくてもスポーツのせいにはしてほしくないですね。主体的に取り組んでいる限り、その経験は必ず将来の糧になりますから。
(構成/教育エディター・江口祐子)
AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2023年 夏号 [雑誌]
朝日新聞出版
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安浪京子(やすなみ・きょうこ)/「きょうこ先生」として親しまれている中学受験専門カウンセラー、算数教育家。佐藤亮子さんとの共著『親がやるべき受験サポート』(朝日新聞出版)が好評。最新刊は『中学受験にチャレンジするきみへ 勉強とメンタルW必勝法』(大和書房)。
矢萩邦彦(やはぎ・くにひこ)/「知窓学舎」塾長、多摩大学大学院客員教授、実践教育ジャーナリスト。「探究学習」「リベラルアーツ」の第一人者として小学生から大学生、社会人まで指導。著書に『子どもが「学びたくなる」育て方』(ダイヤモンド社)『新装改訂版 中学受験を考えたときに読む本 教育のプロフェッショナルと考える保護者のための「正しい知識とマインドセット」』(二見書房)。