絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 パインさんの奥さんのアンナさんが、ニューヨークまで出かけることになりました。しばらくの間、留守を預かることになったパインさん。「あなたひとりで家事ができるかしら?」と心配するアンナさんに、「心配ご無用。家事なんて簡単さ」と自信満々に答えます。

 アンナさんは念のため、留守の間にやることのリストをメモしてから出かけたのですが、その夜の強風で、壁に貼ってあったメモが窓の外へ。探しても見つからなかったので、パインさんは何が書いてあったか、がんばって思い出すことにしました。

 思い出したのは、「朝起きる」「犬と猫と小鳥にえさをやる」「いっぱい休む」だけ。パインさんはとりあえずえさやりだけ済ませると、メモは明日探すことにして、のんびり休みました。翌日も、その翌日も、同じように過ごすパインさん。他のことは全部先延ばしにしたせいで、部屋の中も台所もどんどん散らかっていきます。そこへアンナさんが帰ってきて……。

『パインさんのごちゃまぜかんばん』『パインさんのむらさきのいえ』に続く「パインさん」シリーズ三部作の完結編。お話はそれぞれ独立しているので、いきなり3作目からでも楽しめます。

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加治佐志津
ライター 加治佐志津

新聞記事やWEBメディアの編集・執筆を経て、2009年よりフリーランスライターに。絵本と子育てをテーマに取材・執筆を続ける。これまでに取材した絵本作家は100人超。漫画家の夫と2013年生まれの元子鉄の3人暮らし。

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