――最近、Twitterをやっている人のなかからアルゴリズムが変化したという声を聞くのですが、これはどういうことでしょうか?

 Twitterを利用している人の大半は、流れてくるタイムラインを見ていると思いますが、そもそもこのタイムラインは基本的に自分がフォローしている人のツイートが流れてきます。また、自分がフォローしている人が第三者のツイートをリツイートしたり「いいね」をしたりすると、そのアカウントが流れてくることもあるので、自分が知らない人のツイートが流れてくることもあります。このようにタイムラインに流れてくるツイートはかなりまちまちなのですが、実はAIによって操作されています。「せっかくツイートしても最近さっぱり反応がない」という人は、このタイムライン上に表示されづらくなっている可能性があります。また、「あれ? 最近流れてくるツイートが違うぞ」と違和感を覚えている人が多いようですが、これもAIによって操作されているためです。

 私が感じている変化は

 というところでしょうか。これはあくまで私自身の肌感覚で数字では分析できませんが、私は日中10分に1回Twitterを見ているので、意外とあてになるかなと。

――どうしてこのような変化が起こっているのでしょうか?

 そもそもこのような変化の裏側には、プラットフォーム側の「アカウントを活発に動かしてくれる人を優遇したい」という意向があるからだと考えます。アカウントを活発にする人を優遇することにより、広告主も増え、プラットフォーム側の広告収入も上がる、という考えがあるのかもしれません。

 使うほうの立場から考えると、一方的につぶやくだけでなく、「いいね」やリツイート、リプライなどを増やして、コミュニケーションを増やしていくと、タイムラインに流れやすくなると思います。

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