子ども4人が東大理IIIに合格した「佐藤ママ」こと佐藤亮子さん。現在は4人全員が医師として働いています。研修医として働いている末子の長女と佐藤さんが対談。「受験に恋愛はいらない」という佐藤さんの発言が話題になった当時の心境や、中学受験の意義について語り合いました。※前編<東大理三出身・佐藤ママの長女が語る、母の教育「いい大学に行ってくれたら自慢できるという感情は母には全くなかった」>から続く
――受験に恋愛はいらない、という佐藤さんの言葉が話題になったことがありました。
長女:そうだったんだ、という感じでした。特に「恋愛はダメ」とか言われた記憶はなかったので。
佐藤:クラブとかだったら自分が辞めたいって思えば辞められるけど、恋愛って相手がいることだからすぐには辞められないでしょ。相手が会いたい、って言われれば断りきれなかったりするから。受験生にとってそれは時間の無駄だよね、だから恋愛は大学入ってからでもいいんじゃない?ということだったんですけどね。
長女:子どもたちは、「また炎上してるみたいだね」とか言い合うぐらいですね。母自身は炎上を知らなかったりしますから。そもそも、母ははっきり物事を言い過ぎるんですよ。もっとうまく言えばいいと思うんですけど。
佐藤:はっきり言わないと、伝わらないからね。そういうこともあるかもしれないけども、こういう場合につき私は駄目だと思います、みたいな回りくどい言い方したらわかりにくくて、伝わらない。つまり役に立たないんですよ。そういう言い方をしている人っていっぱいいるけれど。
長女:そのほかにも、兄たちに靴下を履かせているとか、私は入浴後、母にドライヤーをかけてもらいながら単語の暗記をしていた、とか良くも悪くもいろいろ話題になったものもありました。
――実際はどうだったんですか?
長女:それも別にそういうこともあったねっていう程度の話なんです。ドライヤーの話は、大学受験の時の本当に最後の40日ぐらいの話です。当時私は髪がすごく長かったのですが、家にこもりすぎて筋力が落ちて、ドライヤーをかけるのもめんどうくさくなって母にお願いしたんです。
次のページへ中学受験直前期の過ごし方