絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
くまの子のお父さんは、遠くの町で仕事をしています。ある日くまの子はお母さんから、もうすぐお父さんが帰ってくることを知らされます「いつ帰ってくるの?」と聞くと「しあさって」。くまの子が「しあさってって、いつ」と尋ねると、お母さんは「あさっての次の日よ。あした、あさって、しあさって」とカレンダーを指さしながら教えてくれました。
もうすぐお父さんが帰ってくる! うれしくてたまらないくまの子は、うさぎの子と遊んでいても、買い物に行くきつねの子に出会っても、お友達とみんなでお絵描きしていても、頭の中はお父さんのことばかり。日を追うごとに「しあさって」が「あさって」になり、「あした」になり、とうとう「きょう」になって……。
お父さんが帰る日が待ち遠しくてたまらないくまの子の様子が、とても愛らしく描かれています。『きいろいばけつ』をはじめ多くの幼年童話の傑作を残した森山京さんの作品です。
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