「エクソン・モービル」のポイント/大手総合石油・ガス会社。全世界に原油や天然ガスの権益を持ち、世界最大級の石油精製能力を誇る。2002年以来、18期連続増配を続けてきたがコロナ禍による販売不振で2020年は配当額を据え置いた。※7位から14位、さらに「株価成長期待の米国株ベスト14銘柄」はAERA Money 2021春号に!
「エクソン・モービル」のポイント/大手総合石油・ガス会社。全世界に原油や天然ガスの権益を持ち、世界最大級の石油精製能力を誇る。2002年以来、18期連続増配を続けてきたがコロナ禍による販売不振で2020年は配当額を据え置いた。※7位から14位、さらに「株価成長期待の米国株ベスト14銘柄」はAERA Money 2021春号に!

 個別株に目を移すと、驚くほど長期的な株価上昇が続いているのが「GAFA(ガーファ)」。グーグル(親会社の名前はアルファベット)、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字を並べた米国巨大IT企業の総称だ。ここにマイクロソフトのMを加えて「GAFAM(ガーファム)」ということもある。

「『さすがに上がりすぎじゃないですか?』と質問されると、私は聞き返します。『あなたはもうアマゾンでネット通販するのをやめますか?』『グーグルで検索するのをやめますか?』『iPhoneを使わなくなりますか?』と。みなさん、ムムム……となりますね(笑)。企業のサービスや商品を使う人がいる限り、成長は続きます。株価も上がります」
 

「IBM」のポイント/GAFAの台頭で影が薄くなったものの、企業向けITインフラの構築やソフトウェア開発では依然として世界有数。全クレジットカード取引の90%を管理、世界の全無線接続の50%を担当している。※7位から14位、さらに「株価成長期待の米国株ベスト14銘柄」はAERA Money 2021春号に!
「IBM」のポイント/GAFAの台頭で影が薄くなったものの、企業向けITインフラの構築やソフトウェア開発では依然として世界有数。全クレジットカード取引の90%を管理、世界の全無線接続の50%を担当している。※7位から14位、さらに「株価成長期待の米国株ベスト14銘柄」はAERA Money 2021春号に!

 たとえば、アマゾンの登場で、米国の小売売上高に占めるネット通販の比率は全体の14%まで上昇した。まだ14%なのだ。成長の余地は十分にある。

 米国株には配当金をたくさんもらえる「高配当株」や、毎年、配当金の額を増やす「増配株」も多い。たとえば「マルボロ」で有名なたばこ会社のアルトリア・グループ、電話会社のAT&T、石油メジャーのエクソン・モービルの今期予想配当利回りはいずれも6%台(2021年3月現在)。
 
 50年以上、60年以上にわたって配当金を増額してきた「連続増配株」も多数存在する。日本人にもおなじみの企業は、プロクター・アンド・ギャンブルが63年、スリーエムが62年、コカ・コーラが58年も配当を増やし続けている。
 

「ファイザー」のポイント/世界最大手の製薬会社の一つ。肺炎球菌ワクチン、がん治療薬などが稼ぎ頭でコロナ向けのワクチンもいち早く開発に成功している。海外市場が全社売上高の50%近くを占め、新興国向けが収益に大きく貢献中。※7位から14位、さらに「株価成長期待の米国株ベスト14銘柄」はAERA Money 2021春号に!
「ファイザー」のポイント/世界最大手の製薬会社の一つ。肺炎球菌ワクチン、がん治療薬などが稼ぎ頭でコロナ向けのワクチンもいち早く開発に成功している。海外市場が全社売上高の50%近くを占め、新興国向けが収益に大きく貢献中。※7位から14位、さらに「株価成長期待の米国株ベスト14銘柄」はAERA Money 2021春号に!

 日本にも花王や小林製薬などの優良増配株はあるが、トップの花王で31年、20年選手が数社、といった具合で50年以上も増配を続けている企業はない。

 米国の連続増配株などに投資をして成功した個人投資家は多い。会社員時代の年収は最高450万円程度だったが、節約生活で貯めた資金を株式投資で増やし、資産1億円を達成したおけいどんさん(@okeydon)もその一人。

 当初は日本株に投資していたが、2020年に会社を退職して「FIRE」を達成した原動力は、米国の連続増配株への投資だった。

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