「ソファで座りながらテレビが見たい」という夫の希望が叶う配置に/アフター
「ソファで座りながらテレビが見たい」という夫の希望が叶う配置に/アフター

 そんな家の状態なので、子どもたちからは「友だちを家に呼びたい」というリクエストがあっても「無理!」と断っていたそう。

「でも、上の娘はもうすぐ小学校にあがるので、お友だちと家で遊びたいという機会が増えるんだろうなと思って。それまでになんとかしたい、と考えるようになりました」

 そんなときに「家庭力アッププロジェクト®」の存在を知り、説明会に参加。

「話を聞いているうちに、『私、変われるかも!』と感じたんです。片づけだけじゃなくて、生活全部を整えられる気がして。ちょうど仕事でうまくいかずにモヤモヤしているタイミングだったので、やってみようと思いました」

 医療関係の仕事で夜勤もある。さらに、仕事関係の資格試験も重なっていました。でも、彼女は「ごちゃごちゃ言わずにやってみる」と、固く決意。

 これまでは「いつか使うかも」「まだ使える」という気持ちが邪魔をしていましたが、思い切って不要なモノを手放し始めます。捨てる以外にも、フリマアプリやリサイクルするサービスを上手に活用することで、家の中のモノをどんどん減らしていきました。

「プロジェクトで習ったことを子どもたちにも伝えました。例えば、『1つモノを増やしたら、1つモノを家から出す』ということを何回も言ったら、少しずつ実行してくれるようになったんです」

 片づけを進めていく中で子どもたちの自主性に気づいた彼女は、娘に洋服の置き場所をきいてみることにしました。すると、リビングの収納スペースに置きたいという回答が。

「そこには今まで洋服を置いたことがなかったし、夫や私では思いつかない場所でした。でも、実際置いてみるとお風呂に行くときに着替えが取りやすく、朝の着替えもしやすい。これまで私が準備していたことを自分でできるようになりました」

 さらに、洗面所の高い棚に置いていた子ども用の保湿クリームを、娘の手の届く場所に置いたら、お風呂から上がると娘が自分で保湿クリームを塗るようになりました。娘の成長を感じるとともに、彼女の負担も軽減。

「まだ小さいからと、なんでも私が勝手に判断してしまっていたなと反省しました。もうちゃんと意見を持っていて、自分でできることがたくさんある。それに気づけたことは大きいですね」

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怒鳴っていたのが、声をかけるだけで