(寺井)パチスロをやる人なら誰だって、負けた日は「もう二度とやらないわ。なんやこの店。このクソ台」って思うもんです。

 でも次の日に起きたら、昨日のことはケロッと忘れて、また開店前のその店に並んでる(笑)。株の投資家にも、そんな性懲りもないところってあるんですかね?

■「損の理由を人のせいにしているうちは勝てませんね」

テスタ)あるある(笑)。ただ、株でもパチスロでも、勝っている人と負けている人の違いは「負けの捉え方」なんじゃないか、と。「株で負けたのは(投資した)企業のせい。自分じゃなくて、経営者が悪い」と考える人は負けっぱなしのような気がします。

(寺井)わかります。負けてばかりの人って負けた言い訳が多いような。「寺井さんの動画を見ながら打ったら負けました」っていう苦情が来る。そんなパワー、僕にあるわけないやろ(笑)。

「なぜ自分が負けたのか」という理由を考えない人は、あらゆる勝負事に負ける気がしますね。でも、負けたことを人のせいにしたい心って誰にでもあると思うんだよなぁ。

 テスタさんの域までいくと、そういう思考にはならないものですか?

(テスタ)「域」とか言われると答えづらいんですけど、企業や社長のせいにはしないですね。負けたら全部、自分のせい。

(寺井)純粋に100%、そう思ってますか?

(テスタ)はい、本気で100%。

(寺井)さすが50億円トレーダーの頭の中は違う!

(テスタ)損して「誰かのせい」とか思った段階で、終わってますよ。

■「お金が動くと『脳汁』が…」

(寺井)パチスロには、当たりが出たときの光や音の効果で「脳汁(のうじる)」が出ちゃう演出がありますよね。だから大当たりすると気持ちよくなれる。株には、そういう気持ちいい瞬間ってあるんですか?

(テスタ)それって結局、お金が動いているかどうかだと思うんですよね。引いた! これから何枚出て、儲けはいくらになるんだろうって思うと脳汁が出る。パチスロ台の実物を買ってきて家で打って大当たりしても、全然興奮しないんですよ(笑)。

(寺井)説得力ある(笑)。

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