高橋:なにわ男子の、誰かが困っていたら助けになろうとしたりする、しっかり話し合える関係性が出ている曲なので、ずっと大切にしたいですね。

藤原:「サチアレ」の話でも出ましたけど、やっぱり自分たちの曲の歌詞って、「聴いてくださる方に響いたらいいな」と思うと同時に、歌っている自分たちに通じるものがたくさんあるんです。「サチアレ」の“ハートのスイッチ”っていうワードは、僕らの場合はファンの皆さんへのスイッチだったりしますし、自分たちに置き換えるとより思い入れが強くなりますね。

――デビューを実感することも多い。

長尾:最近、幼稚園の発表会や運動会で「初心LOVE」を踊ってくれるところが多いらしくて。僕らの幼稚園の頃は嵐さんやったから。

藤原:運動会は「Happiness」やね!

長尾:そう。僕らは嵐さんほど偉大ではないですけど、そんな立ち位置になれたことがうれしいですし、その幼稚園の子たちが成長していくのが楽しみです。

曲が増えるのうれしい

藤原:結婚式の登場曲として使ってくれたという話も聞いて、めっちゃうれしかった。人生の思い出の曲になるわけですし、ご親族や友人の方に広がるきっかけにもなるし。CDデビューしたからこそ、可能性が生まれたんだと実感します。

長尾:来年あたり、卒業式の歌で「初心LOVE」が流れていたらどうします?(笑)

藤原:(合唱のような歌い方で)♪ねえ~、今もだよ~?

長尾:その歌い方とメロディー、もう違う曲になってるやん(笑)。

西畑:(笑)。自分たちの曲がどんどん増えていくのはうれしいし、その曲をファンの皆さんに届けるのが我々アイドルの仕事だと思っているので、ライブや歌番組で披露できる機会を楽しみにしながら、日々曲を聴いています。

長尾:うん。新しい曲ができて、自分たちが歌う歌詞をいただく度に学びがあるので、それによって成長していけているなと感じるんです。

AERA 2022年5月16日号